- #サイト運用・改善
- #アクセス解析
- #コンバージョン改善
- #Web集客
- #Googleビジネスプロフィール
Googleアナリティクスはどこを見ればいい?初心者が最初に見る3つの数字
「制作会社から「アクセス解析を入れておきました」と言われ、Googleアナリティクス4(以下、GA4)の管理画面を開いたものの、何を見ればよいか分からず閉じてしまう・・・」
GA4については、「どこを見ればよいのか分からない」というご相談を最も多くいただきます。
GA4は、ホームページの訪問状況や、訪れた人の行動を確認できるアクセス解析ツールです。ただ、画面には多くの数字が並んでいるため、自分の企業や店舗にとって、どれが重要なのか判断しにくいことがあります。
この記事では、経営者や担当者が知りたい3つの疑問に沿って、最初に確認したい数字と、その見方を紹介します。
ホームページが集客やお問い合わせに役立っているかを考える材料として、GA4を使ってみましょう。
まず、自分のGoogleアカウントでGA4を開けるか確認する
数字を見る前に、自分のGoogleアカウントでGA4にログインし、自社のホームページのデータを確認できるか確かめましょう。
制作会社しかアクセスできない状態では、担当者の退職や管理会社の変更時に、データを確認できなくなるおそれがあります。
自分のアカウントで見られない場合は、GA4を設定した制作会社にアクセス権の追加を依頼してください。
自分がどこまで操作できるかを確認する
ログインできたら、自分に付与されている権限も確認しましょう。権限とは、データを見る、設定を変える、利用者を追加するなど、GA4で操作できる範囲のことです。
GA4には「管理者」「編集者」「マーケティング担当者」「アナリスト」「閲覧者」の5つの役割があります。数字を確認するだけなら、基本的には「閲覧者」で足ります。自分の権限が分からない場合は、制作会社に確認してください。
ただし、自社で管理を続けていくには、閲覧できるだけでなく、利用者を追加・削除できる管理者権限を誰が持っているかも把握しておくことが大切です。
(参考:Google アナリティクス ヘルプ「アクセス権とデータ制限の管理」)
数字を見るだけなら、計測設定を変える必要はない
「操作を間違えると、データが消えたり設定が変わったりしそう」と不安になるかもしれません。
この記事で行うのは、レポートを開き、期間を選んで数字を確認する操作です。こうした閲覧の操作だけで、収集済みのデータが消えたり、計測設定が変わったりすることはありません。
まずは、この記事で紹介する画面から見ていきましょう。
最初からすべての機能を覚える必要はありません。
以前のGoogleアナリティクスを使っていた方へ
以前のGoogleアナリティクスである「ユニバーサル アナリティクス」は、2024年7月1日の週以降、管理画面から過去のデータを確認できなくなりました。これから確認するのはGA4の画面です。
当社では、保守契約のないお客様にGA4の見方をご案内するとき、確認する場所を2〜3か所に絞っています。
画面全体を説明すると、どこから見ればよいか分かりにくくなるためです。
この記事でも、最初に確認する数字は3つに絞って紹介します。
1つ目は「ユーザー数」。前月や前年と比べる
最初に確認するのは、ホームページを訪れた人の数です。
GA4では「ユーザー数」と呼ばれます。実際の人数と完全に一致するわけではありませんが、どのくらいの人が訪れているかを知る目安になります。
GA4には「総ユーザー数」「アクティブ ユーザー数」「新規ユーザー数」など、似た名前の指標があります。
それぞれ数え方が異なるため、この記事では「総ユーザー数」を使います。前月や前年と比較するときも、同じ指標でそろえましょう。
(参考:Google アナリティクス ヘルプ「ユーザーに関する指標を理解する」)
「ユーザー獲得」で合計ユーザー数を確認する
左側のメニューから「レポート」を開き、「集客」の中にある「ユーザー獲得」を選びます。
「集客」が見つからない場合は、「見込み顧客の発掘」の中を確認してください。
「ユーザー獲得」を開くと、「総ユーザー数」を確認できます。
ただし、GA4の設定によって、メニューや表示される項目は異なります。
見つからない場合は、設定した制作会社に「総ユーザー数を確認する画面を教えてください」と聞いてみてください。
何人かよりも、以前と比べてどう変わったかを見る
「月に○人という数字は、多いのでしょうか」と聞かれることがあります。ただ、業種や商圏、ホームページの目的が異なるため、「何人なら十分」という共通の基準はありません。
まずは、自社のホームページで前月より増えたのか、減ったのかを確認しましょう。季節によって利用者が増減する企業や店舗では、データがあれば前年の同じ月とも比べてみてください。
確認する期間は、最初は1か月単位がおすすめです。
アクセスが少ないホームページでは、1週間だけを見ると、数人の増減でも大きく変わったように見えることがあります。直近3か月ほどの流れも合わせて見ると、一時的な変化なのか、増減が続いているのかを判断しやすくなります。
数字が表示されないときは、期間と反映時間を確認する
一部のレポートでは、対象となるユーザーが少ないと、個人の特定を防ぐためにデータが表示されないことがあります。この仕組みを「データのしきい値」と呼びます。
主に年齢や性別などの属性、検索語句を含むレポートで注意が必要です。アクセスが少なければ、必ず合計ユーザー数が表示されなくなるという意味ではありません。画面にしきい値に関する案内が出ている場合は、集計期間を広げると表示されることがあります。
(参考:Google アナリティクス ヘルプ「データのしきい値について」)
また、「今日アクセスがあったはずなのに、数字に出ていない」という場合も、すぐに不具合とは判断できません。データの処理には24〜48時間かかることがあり、その間はレポートの数字が変わる場合があります。
直近のアクセスを確認する「リアルタイム」と、通常のレポートでは更新のタイミングが異なります。月ごとの数字は、月が終わってから数日置いて確認しましょう。
(参考:Google アナリティクス ヘルプ「データの更新速度とサービスレベル契約の制約」)
2つ目は「セッション数」。訪問経路ごとの数を確認する
サイトを訪れた人数が分かったら、次は、検索やSNSなど、どこを経由して訪れたのかを確認します。
「トラフィック獲得」の画面では、訪問経路ごとの内訳を見ることができます。
ここでは「セッション数」を確認してください。
セッション数とは、簡単に言うと、サイトが訪問された回数です。
1つ目に確認した「総ユーザー数」とは異なり、同じ人が別の機会に訪れた場合は、複数回として数えられます。
(参考:Google アナリティクス ヘルプ「トラフィック獲得レポート」)
主な項目の名前と意味は、次のとおりです。画面では英語で表示される場合もあります。
| 項目名 | 主な訪問経路 |
|---|---|
| オーガニック検索(Organic Search) | GoogleやYahoo!などの、広告以外の検索結果 |
| 直接(Direct) | ブックマークやURLの直接入力など |
| 参照(Referral) | ほかのサイトやブログなどに掲載された、広告以外のリンク |
| オーガニック ソーシャル(Organic Social) | InstagramなどのSNSに掲載された、広告以外のリンク |
「オーガニック」は、ここでは広告以外からの訪問を指します。
SNS広告からの訪問は、「オーガニック ソーシャル」とは別に分類されます。
なお、「直接」には、GA4が訪問経路を特定できなかったものも含まれます。すべてがブックマークやURLの直接入力による訪問とは限りません。
(参考:Google アナリティクス ヘルプ「デフォルト チャネル グループ」)
(参考:Google アナリティクス ヘルプ「『(direct) / (none)』トラフィックについて」)
力を入れている集客方法と、実際の訪問経路を比べる
これらの数字は、現在取り組んでいる集客方法と照らし合わせて見てください。たとえば、SNSでの発信に力を入れている場合は、「オーガニック ソーシャル」のセッション数を先月と比べます。
SNSからの訪問が増えていれば、発信がサイトへの訪問につながっている可能性があります。あわせて、検索やほかのサイトからの訪問も確認すると、どの経路から多く訪れているのかが分かります。
ただし、訪問が増えたことだけで、お問い合わせや来店が増えたとは判断できません。
まずは、取り組んでいる集客方法が、サイトへの訪問につながっているかを確認しましょう。
検索からの訪問が多くても、検索順位が高いとは限らない
「オーガニック検索」を見るときには、注意したい点があります。Googleビジネスプロフィールに掲載したリンクからの訪問も、この項目に含まれる場合があります。実際に、リンクの設定とGA4での分類を検証した報告もあります。
そのため、オーガニック検索からの訪問が多いという数字だけでは、ホームページが検索結果の上位に表示されているとは判断できません。GoogleマップやGoogleビジネスプロフィールを経由した訪問が含まれている可能性もあります。
AIサービスからの訪問も確認できる
2026年5月には、「AI アシスタント」という項目が追加されました。ChatGPTやGeminiなどからの訪問としてGA4が識別できたものが、この項目に分類されます。
ただし、Google検索の「AIによる概要」や「AIモード」からの訪問は、「AI アシスタント」ではなく「オーガニック検索」に含まれます。
(参考:Google アナリティクス ヘルプ「Google アナリティクスの新機能」)
(参考:Google アナリティクス ヘルプ「デフォルト チャネル グループ」)
検索からの訪問が少なく、これから増やしたいと考えている場合は、ホームページの掲載内容を確認してみてください。企業や店舗の所在地、商品やサービスの内容など、お客様が探している情報が書かれているかを見直すところから始めましょう。
3つ目は「キーイベントの数」。電話やお問い合わせにつながっているかを確認する
サイトを訪れた人数と訪問経路が分かったら、次は、電話やお問い合わせにつながる行動があったかを確認します。
キーイベントの数を見る
3つ目に確認するのは「キーイベント」の数です。
キーイベントとは、簡単に言うと、サイト内で「成果として数える」と決めた行動のことです。
たとえば、電話番号のタップやお問い合わせフォームの送信などを設定できます。
GA4では、以前「コンバージョン」と呼ばれていたものが「キーイベント」に変更されました。古い解説記事を参考にするときは、名称の違いに注意してください。
「ユーザー獲得」や「トラフィック獲得」などのレポートにある「キーイベント」の列で、回数を確認できます。
複数の行動を設定している場合は、列の「すべてのイベント」から、確認したい行動を選んでください。
(参考:Google アナリティクス ヘルプ「キーイベントについて」)
「このアクセス数で、お問い合わせが○件というのは普通ですか?」と聞かれることもあります。
この数字も、ほかの企業や店舗と比べるより、自社サイトの先月や前年の同じ月と比べたほうが、変化を判断しやすくなります。
数値が出ないときは、設定を確認する
キーイベントが0になっていても、すぐに「サイトから成果が出ていない」と判断する必要はありません。電話番号のタップやフォームの送信を数えるには、その行動を計測し、キーイベントとして設定しておく必要があります。
また、「キーイベント」の列そのものが見当たらない場合は、レポートの表示内容が変更されている可能性もあります。
当社では、キーイベントを標準では設定していません。
お客様からご希望をいただいた場合に、業種やサイトの作りに合わせて設定しています。成果として数えたい行動が、企業や店舗によって異なるためです。
たとえば、お問い合わせフォームの送信を確認したい場合もあれば、LINEや外部の予約サイトへのリンクが押された回数を確認したい場合もあります。
ただし、リンクが押されたことと、その先でお問い合わせや予約が完了したことは別です。
(参考:Google アナリティクス ヘルプ「拡張計測機能イベント」)
電話番号のタップ数と、実際の着信件数は異なる
GA4上では電話番号のタップが多く記録されているのに、実際にかかってきた電話の件数とは合わなかったケースもありました。
電話番号をタップしても、その後に発信をやめることがあります。そのため、タップ数をそのまま着信件数として扱うことはできません。実際に受けた電話やお問い合わせの件数も、あわせて確認してください。
設定が分からない場合は、GA4を設定した制作会社へ「電話番号のタップとお問い合わせフォームの送信は、キーイベントとして数えていますか?」と聞いてみてください。
あわせて、自分のサイトをスマートフォンで開き、電話番号をタップできるかも確認しておきましょう。
Googleビジネスプロフィールの数字もあわせて見る
電話や来店につながる行動を確認するときは、GA4だけでなく、Googleビジネスプロフィールの数字も参考になります。当社では、お客様から伺う実際の反応と、Googleビジネスプロフィールの数字が近いと感じることもあります。
Googleビジネスプロフィールでは、通話ボタンが押された回数や、ルートを検索した人の数を確認できます。ただし、こちらの「通話数」も実際につながった電話の件数ではありません。ルート検索の数も、そのまま来店人数を表すものではありません。
2026年6月には、GoogleビジネスプロフィールとGA4の連携機能が追加されました。連携すると、通話やルート検索など7つの指標を、GA4の画面でも過去6か月分まで確認できます。
連携には、GA4の管理者または編集者の権限に加え、Googleビジネスプロフィールのオーナーまたは管理者の権限が必要です。自分で設定するのが難しい場合は、GA4を設定した制作会社へ相談してください。
(参考:Google アナリティクス ヘルプ「Google ビジネス プロフィール(GBP)を Google アナリティクスに接続する」)
エンゲージメント率が低くても、役に立っていないとは限らない
GA4の画面には、「エンゲージメント率」という数字が表示されることがあります。
「この数字を見ても、良いのか悪いのか分からない」というお話もよく伺います。
当社では、エンゲージメント率だけを見て、サイトの良し悪しを判断していません。短い時間で必要な情報を確認し、電話や来店につながる場合もあるためです。
エンゲージメント率とは、サイトへの訪問全体のうち、一定の閲覧時間や行動が記録された訪問の割合です。GA4の標準設定では、次のいずれかの条件を満たす訪問を「エンゲージメントのあった訪問」としてカウントします。
- 10秒以上サイトに滞在した
- キーイベントが記録された
- ページが2回以上表示された
(参考:Google アナリティクス ヘルプ「エンゲージメント率と直帰率」)
企業や店舗のサイトでは、この条件に当てはまらなくても、訪れた人が目的を果たしている場合があります。たとえば、営業時間や電話番号を確認し、すぐに電話をかけた場合です。
滞在時間が10秒未満で、ページの表示が1回だけだった場合、キーイベントも記録されていなければ、エンゲージメントのあった訪問としてはカウントされません。実際に電話がかかってきていても、GA4でその行動を計測していなければ、数字には反映されないということです。
当社が担当した企業や店舗にも、エンゲージメント率は低めでも、電話や予約が通常どおり入っているケースがあります。そのため、エンゲージメント率は参考程度にとどめ、実際のお問い合わせや予約の状況もあわせて確認しています。
また、エンゲージメント率は、すべてのレポートに最初から表示されるわけではありません。まずは、この記事で紹介した「総ユーザー数」「訪問経路ごとのセッション数」「キーイベント」の3つを確認すれば十分です。
毎月GA4を開くのが難しい場合は、レポートをメールで受け取る
確認する数字を3つに絞っても、毎月GA4を開くのは手間に感じるかもしれません。
毎月GA4を開くのが難しい場合は、レポートをメールで受け取れるよう、制作会社に設定を依頼してみてください。
GA4には、レポートを任意の間隔でメール送信する機能があります。
送信頻度は、毎日・毎週・毎月・3か月ごとから選べ、レポートはPDFやCSVのファイルで届きます。設定できるのは管理者で、受信する人にも対象のGA4を閲覧できる権限が必要です。
前月分のレポートを毎月受け取る場合は、送信日を4日以降にしておくとよいでしょう。Googleは、データの処理に最大72時間ほどかかる場合があると説明しています。毎月1日に送信すると、前月最後の3日間のデータが一部反映されていない可能性があるためです。
なお、自動送信には最長12か月の有効期間があります。継続して受け取るには、期限が来たときに設定を更新する必要があります。
(参考:Google アナリティクス ヘルプ「レポートのスケジュールを設定する」)
まずは月1回、前月との違いを確認する
日々の細かな増減を追うよりも、まずは月に1回、前月と比べるところから始めましょう。広告を出している期間や、サイトを修正した直後などは、目的に合わせて確認する頻度を増やします。
当社では、保守契約をいただいているお客様へ、月に1回、GA4で確認した情報をご報告しています。主な内容は、総ユーザー数、訪問経路、よく見られたページ、お問い合わせ数などです。お問い合わせ数は、計測を設定している場合にお伝えしています。
制作会社へ確認しておきたい4つのこと
GA4の設定やレポートについて制作会社へ相談するときは、次の4つを確認しておくと、話を進めやすくなります。
- 自分のGoogleアカウントには、どの権限が付いているか
- 電話番号のタップやお問い合わせフォームの送信を、キーイベントとしてカウントしているか
- 月に1回、レポートがメールで届くように設定できるか
- GoogleビジネスプロフィールとGA4を連携しているか
GA4で数値を確認できるようになったら、その結果をもとに、次に何を見直すかを考えます。「そもそもサイトを見られていない」のか、「サイトは見られているのに電話やお問い合わせが来ない」のかによって、確認する内容は変わります。
まとめ
GA4で最初に確認するのは、「サイトが見られているか」「どこから来ているか」「電話やお問い合わせにつながっているか」の3つです。
「総ユーザー数」「訪問経路ごとのセッション数」「キーイベント」を、まずは自社サイトの先月や前年の同じ月と比べてみてください。ほかの企業や店舗の数字と比べるよりも、自社サイトの変化を把握しやすくなります。
数値が表示されなかったり、実際の電話やお問い合わせの件数と合わなかったりしても、サイトから成果が出ていないとは限りません。何をどのように数えているのか、GA4を設定した制作会社へ確認してみてください。
まずは翌月4日以降にGA4を開き、前月の「総ユーザー数」「訪問経路ごとのセッション数」「キーイベント」を書き出してみましょう。
毎月GA4を開くのが難しい場合は、レポートをメールで受け取れるように設定してもらう方法もあります。
無理なく続けられる方法で、毎月の変化を確認していきましょう。