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ホームページ制作の用語一覧|見積もり・打ち合わせで確認したい20の言葉
打ち合わせで知らない言葉が出てきたものの、意味を聞けないまま話が進んでしまった。
この記事は、そんな経験をお持ちの方に向けた用語集です。
ホームページ制作で使われる言葉には、意味を取り違えると、あとから追加料金や作業が発生するものもあります。弁護士の解説でも、修正を受け付ける回数や、公開後の不具合に誰が対応するかについて、依頼者と制作会社の間で認識の違いが生じやすいとされています。
この記事では、よく使われる20の言葉を制作の段階ごとにまとめました。
それぞれの意味に加え、打ち合わせで確かめておきたい点も紹介します。
分からない言葉がありましたら、遠慮なくその場でお尋ねください
この用語集にある20の言葉を、すべて覚える必要はありません。
分からない言葉が出てきたら、その場で聞き返していただければ十分です。
専門用語を分かりやすく説明するのは、制作する側の仕事だと考えています。ご相談の際にも、ドメインやサーバーなどの意味をよく聞かれます。普段使わない言葉なので、知らなくても無理はありません。
分からないまま話が進むと、制作会社と依頼者の間で認識がずれてしまうことがあります。
当社でも、説明したつもりでいたものの、あとから十分に伝わっていなかったと気づくことがあります。その結果、内容を確認してお返事いただくことや、写真をご用意いただくことが伝わらず、制作が止まる場合もあります。
特に確認していただきたいのは、料金や公開後の対応に関わる言葉です。
この用語集では、次の言葉に「★」を付けています。
- 修正回数
- 納品・公開
- ドメイン・サーバー
- 更新
- 保守
★の付いた言葉が出てきたら、意味や対応範囲を確かめてから話を進めてください。
聞き返すときは、次のような短い一言で十分です。
- 「それは、こちらで何か用意するものですか」
- 「それは、今の料金に含まれていますか」
- 「別の言い方だと、どういうことですか」
相談・見積もりの段階で出る言葉
最初の打ち合わせや見積書では、制作に関わる作業や資料の名前が出てきます。
まずは、相談・見積もりの段階でよく使われる5つの言葉を紹介します。
ディレクション
打ち合わせやページの設計、日程の管理など、制作全体をまとめる仕事です。
この仕事を担当する人を「ディレクター」と呼びます。
見積書にこの項目があれば、どの作業が含まれているかを聞いてみてください。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
サイトマップ
ホームページにどのようなページを設けるかを、一覧や図にまとめたものです。
本の目次のように、全体の構成を確認できます。
企業や店舗に必要なページが含まれているか、不要なページがないかを確かめてください。
ワイヤーフレーム
ページのどこに何を置くかを、線や四角などで示した設計図です。
通常、この段階では色や装飾などの細かなデザインは決めていません。
テンプレート・オリジナルデザイン
テンプレートは、あらかじめ用意されたデザインの型です。
その型に文章や写真を入れてホームページを作ります。
オリジナルデザインは、企業や店舗に合わせて一からデザインを作る方法です。
どちらの方法で作るのかを聞いてみてください。テンプレートを使う場合は、デザインをどこまで変更できるかも確認しておくと安心です。
素材支給・原稿
素材支給とは、ホームページに掲載する写真や文章などを、依頼する側で用意して制作会社へ渡すことです。
掲載する文章を「原稿」と呼びます。
以前、写真は制作会社が撮影するものだとお客様が思っており、必要な写真が用意されていなかったことがあります。
当社では、誰が何を用意するかを一覧にまとめ、提出期限もあわせてお伝えしています。
写真については、「横長で、人物が右側に写っているもの」のように、必要な構図まで具体的にお伝えします。原稿をご用意いただく際には、文字数の目安も添えています。
写真撮影や文章作成を制作会社に依頼できるか、依頼する場合は別料金になるかを聞いてみてください。
WordPress(CMS)
専門的なコードを書かずに、操作画面から文章や写真を変更できる仕組みを「CMS」と呼びます。
WordPressはその1つで、誰でも無料で利用できるソフトウエアです。ただし、ホームページの制作費やサーバーなどの利用料は別にかかります。
ご相談では、「WordPressを入れると、自分で何を更新できるのですか」とよく聞かれます。変更できる範囲は、ホームページの作り方によって異なります。
自分で変更できる場所と、操作方法を教えてもらえるかを聞いてみてください。
制作中のやり取りで出る言葉
制作が始まると、制作会社からデザイン案や制作途中のページが届きます。
依頼する側は、見た目や掲載内容を確認し、直してほしい箇所や、そのまま進めてよいかを伝えます。
デザイン案(デザインカンプ)
完成時の見た目を確認するための、画面の見本です。
「デザインカンプ」と呼ばれることもあります。
完成したホームページではなく、ご意見を伺いながら修正するための案です。
以前、デザイン案を完成品だと思われ、確認のお返事をいただけなかったことがあります。当社では、案に含まれる写真や文章について、仮のものか、そのまま使うものかを箇所ごとにお伝えしています。
どこを確認し、いつまでに返事をすればよいかを聞いてみてください。
★修正回数
契約した料金の範囲で、デザイン案などを何回修正してもらえるかという取り決めです。
回数や条件は、制作会社や契約によって異なります。
当社では、修正回数に明確な上限を設けていません。
最初の案をお見せする前に、参考サイトなどを使って方向性を確認します。そのうえで、色や配置など、全体の見た目に関わる部分から整えていきます。
方向性が決まったあとの変更については、作業を始める前にご相談します。
写真の向きや文章量が大きく変わると、配置も見直す必要があるためです。当社による誤字や、掲載すると決めた内容の入れ忘れは、通常の修正依頼とは分けて対応します。
「修正できます」という説明だけでなく、料金に含まれる修正の範囲と、追加料金がかかる条件を聞いてみてください。
スマートフォン対応(レスポンシブ)
スマートフォンやパソコンなど、画面の幅に合わせて文字や写真の配置を調整する仕組みです。
同じホームページを、それぞれの画面で見やすく表示します。
総務省の調べでは、2024年のスマートフォンによるインターネット利用率は74.4%でした。60代でも78.8%となっています。
(参考:総務省 令和7年版 情報通信白書)
スマートフォンで表示したときのデザイン案も見せてもらえるか、聞いてみてください。
ヘッダー・フッター
ヘッダーは、企業名や店名、メニューなどが並ぶ、ページのいちばん上の部分です。
フッターは、住所や連絡先などが載っている、ページのいちばん下の部分を指します。
打ち合わせでは、「いちばん上の帯」「いちばん下の住所のところ」と言っていただければ、十分に伝わります。
公開・契約のときに出る言葉
ホームページを公開するには、ドメインやサーバーの準備も必要です。
ここでは、公開に向けて確認する言葉と、契約時に確かめておきたい料金や権利に関する言葉を紹介します。
★ドメイン
インターネット上でホームページの場所を示す名前です。「〇〇.com」や「〇〇.jp」などの部分を指します。
ご相談では、「ホームページのURLとは違うのですか」とよく聞かれます。
URLは、ページを開くためのアドレス全体です。
例えば「https://example.jp/contact/」というURLでは、「example.jp」がドメインに当たります。
「誰の名義で契約しているか」「誰が料金を支払うか」「誰が更新手続きをするか」の3つを把握しておいてください。
他社から引き継いだサイトでは、契約名義がお客様でも、登録されたメールアドレスが以前の制作会社のものだったことがあります。契約名義とあわせて、連絡先のメールアドレスも確認しておくと安心です。
★サーバー
ホームページの文章や写真などを保存し、閲覧する人のスマートフォンやパソコンへ届けるためのコンピューターです。
ドメインを住所にたとえると、サーバーは土地に当たります。
「ドメインとは別に、何を契約するのですか」という質問もよくいただきます。ドメインとサーバーは役割が異なり、多くの場合、それぞれの契約が必要です。
他社の見積書では、「ドメイン取得費」と「サーバー費用(年額)」を分けて記載したものがありました。
一方、「サーバー・ドメイン管理費」と1行にまとめられていた例もあります。
ドメインと同じく、誰の名義で契約し、誰が支払いと更新手続きを担当するのかを確かめてください。
https・SSL
HTTPSは、ホームページと閲覧する人との通信を暗号化する通信方式です。
通信中の情報を第三者に盗み見られたり、書き換えられたりすることを防ぎます。
アドレスが「https://」で始まるページでは、この方式で通信します。
見積書に記載すると、何の費用なのかをよく聞かれる項目です。
打ち合わせや見積書では「SSL」と呼ばれることがありますが、現在使われているのは、その後継の「TLS」という仕組みです。
この設定が見積もりに含まれているかを聞いてみてください。
★納品・公開
納品は、完成したホームページや契約で定めたデータなどを、制作会社から依頼者へ引き渡すことです。
公開は、インターネット上で誰でもホームページを見られる状態にすることを指します。
契約書には「検収」という言葉が出てくる場合もあります。これは、納品されたものが契約どおりに仕上がっているかを確認し、受け入れることです。
当社では納品時に、ドメイン・サーバーの契約情報と管理画面のID・パスワードを、紙1枚とメール1通にまとめてお渡ししています。公開から3か月間は、制作した内容の不具合を無償で修正しています。
何をもって完成とするのか、いつからホームページを見られるようになるのかを聞いてみてください。納品・公開後の修正やサポートの範囲も、あわせて確認しておくと安心です。
著作権
文章や写真、デザインなどの著作物を創作した人に生まれる権利です。
権利を得るための登録手続きは必要ありません。
納品されたデザインや写真を、誰がどの用途に使えるのかを確かめてください。チラシなどにも使いたい場合は、契約前に伝え、利用できる範囲を確認しておくと安心です。
プライバシーポリシー
お客様の名前やメールアドレスなどの個人情報を、企業や店舗がどのような目的で集め、どう扱うかを示す方針です。
ホームページでは、その方針をまとめたページを指すこともあります。
お問い合わせフォームで名前や連絡先を受け取る場合も、何に使うのかを利用者に伝える必要があります。
以前は、取り扱う個人情報が一定の件数以下の小規模事業者は、個人情報保護法上の義務の対象外でした。
現在はこの除外がなくなり、顧客名簿などを事業に使う個人事業主も対象となっています。
(参考:個人情報保護委員会「中小企業・小規模事業者のみなさまへ」)
掲載する文章を依頼する側で用意するのか、制作会社に作成してもらえるのかを聞いてみてください。
公開したあとに出る言葉
ホームページを公開したあとは、誰が内容を変更し、誰が動作や安全性を確認するのかを決めます。
ここで紹介する言葉は、公開後の役割分担や毎月の料金に関わります。
管理画面
ホームページの内容を変更するために、企業や店舗の担当者が使う操作画面です。
IDとパスワードなどを使ってログインします。
操作方法をご説明したあとに、「どこから入るのでしたっけ?」と聞かれたことがあります。
当社では、ご希望に応じて一緒に画面を操作しながらご案内しています。
他社から引き継いだサイトでは、最も広い範囲を操作できる管理者権限を持つアカウントが、制作会社のものだけだったこともあります。
ログインページの場所とID・パスワードが、手元にそろっているかを確かめてください。自分のアカウントで操作できる範囲(権限)も確認しておくと安心です。
★更新
打ち合わせで使う「更新」には、2つの意味があります。
1つは、お知らせや写真など、ホームページの内容を変更することです。
もう1つは、WordPress本体などのソフトウエアを新しいバージョンにバージョンアップすることです。
同じ言葉でも、作業の内容は異なります。当社では、どちらの更新について話しているのかを具体的にお伝えしています。
「自分で更新できます」と言われたら、どこを変更できるのかを契約前に聞いてみてください。文章や写真を広く変更できるのか、お知らせなどの決まった場所だけなのかを確かめます。当社では、実際に変更できる場所を画面でお見せしています。
★保守
公開後もホームページが問題なく動くように、状態を確認し、必要な作業を行うことです。
ソフトウエアの更新、データの控えを保存するバックアップ、動作確認などが含まれます。
具体的な作業範囲は契約によって異なります。
「保守」と聞いて、文章や写真の修正も含まれると思われることがあります。当社では、対応する作業を一覧にしてお客様と確認しています。見積書には契約に含まれる作業を記載し、文章や写真の修正に対応するかどうかも明記しています。
毎月の料金で何をしてもらえるのかを聞いてみてください。特に、文章や写真の修正と、不具合が起きたときの復旧作業が含まれるかを確認しておくと安心です。
月額の保守契約が必要かどうかは、ホームページの仕組みや管理する人によって変わります。
当社でも、ページ数が少なく、内容をほとんど変更しないサイトでは、保守契約をおすすめせずに困ったときにだけご相談いただく形にしたことがあります。
ただし、WordPressなどのソフトウエアの更新は、文章や写真を変更する頻度とは別に考える必要があります。
SEO
検索した人に企業や店舗のページを見つけてもらいやすくするために、ホームページの内容や構造を整えることです。
ご相談では、「検索したときに上位に表示させるという意味ですか?」と聞かれることがあります。
結論、「SEO対策済み」は上位表示を約束する言葉ではありません。
当社では、実施した作業の内容と、検索順位を約束するものではないことをお伝えしています。
見積書に「SEO対策」と書かれていたら、具体的にどのような作業をするのかを聞いてみてください。
まとめ
用語をすべて覚えなくても、打ち合わせは進められます。
料金や公開後の対応に関わる言葉が出てきたら、意味を確かめてから了承することが大切です。
★を付けた「修正回数」「ドメイン」「サーバー」「納品・公開」「更新」「保守」の6つは、契約前に意味と、誰がどこまで対応するのかを確認しておいてください。
制作会社と認識をそろえておけば、あとから「思っていたのと違う」と感じる場面を減らせます。
言葉の意味を確認できたら、次は打ち合わせで聞きたいことを整理してみてください。